甘くってどこかエキゾチックで濃厚なお花の香りのジャスミン(茉莉花)は、アロマオイルや、ジャスミンティーとしても有名なお花ですが、実際はどんなお花か知っていますか?
花嫁さんの持つブーケとしても人気が高いので真っ白で清純なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ジャスミンの花言葉や優美な香り、それぞれの色が持つ意味など、ジャスミンにまつわる情報をたっぷりご紹介します。また、贈り物としてジャスミンを選ぶ理由やおすすめのシーンも解説しています。
さらに、ジャスミンが発祥したインドの歴史や、官能的な香りにはどのような効果があるのかなど、興味深い事柄も盛り込んでいます。
ぜひ、ジャスミンの魅力を知り、日常生活の中で活用してみてください。
ジャスミンの名前の由来や和名
ジャスミンの名前の由来はペルシャ語からきており「神様の贈り物」という意味の「Yasmin(ヤスミン)」からつけられたんだそう。ジャスミンの和名は、漢名の「茉莉花(マツリカ)」を日本語読みしたものです。マツリカは、サンスクリット語の「マリカ」が語源で、マリカは「白い香り」という意味があるそうです。
ジャスミン(茉莉花)の特徴
植物名 | ジャスミン(茉莉花) |
学名 | Jasminum sambac |
英名 | Jasmine |
原産地 | インド、スリランカ、ヒマラヤ地方 |
開花期 | 4月~8月 |
常緑低木であるジャスミン(茉莉花)は、シルクロードを伝って中国からもたらされたといわれています。ジャスミン(茉莉花)は、モクセイの仲間で、豊潤で優雅な香りを放つことから「香りの王様」、夕方から夜にかけて香りが強くなるため「夜の花の女神」とも呼ばれています。主に夜に小さな星形の花が多く集まるようにして咲き、甘い香りを放ちます。
ジャスミンは香りが良いので、早朝に摘んだ生花の香りを緑茶に移したり、乾燥した蕾をウーロン茶に混ぜてジャスミンティーを作ったり、香水にも利用されることが多く、その効果や風味が大切にされています。華やかな香りが苦手な人もいるかもしれませんが、ダイエットやリラックス効果、美肌効果があるといわれています。
ジャスミンの種類
ジャスミンには多くの種類や品種があり、世界で約300種類あると言われています。日本ではハゴロモジャスミンやアラビアジャスミンが多くみられます。
ハゴロモジャスミン
ハゴロモジャスミンは半常緑のつる植物で、4月~5月頃にピンク色のつぼみがふくらみ、白い花を咲かせます。一つ一つは小さな花ですが、まとまってびっしりと咲く姿はとっても華やかで、羽衣をまとったように見えているため、ハゴロモジャスミンと名前がつきました。
フローラル系の甘い香りがするのですが、香りが強すぎるため姿が見えなくてもどこかで花が咲いているのが分かるほど。実際に植える際は注意が必要です。
アラビアジャスミン
ジャスミン茶や香水に使われるジャスミンで、クチナシの花によく似た強い香りを放ちます。別名マツリカ(茉莉花)ジャスミンとも呼ばれます。
半つる性の植物で、7月~9月頃の夕方から夜にかけて白2~3㎝ほどのまっしろで厚みのある花を咲かせますが、時間がたつと紫がかったピンク色に変わり、翌日にはしぼんでしまう1日花です。
ハワイアンレイフラワーの代表花としても有名で、ハワイのカイウラニ王女がこよなく愛した花としても知られています。
ジャスミンの名前がついても違う種類の植物
また、カロライナジャスミンやマダガスカルジャスミン、スタージャスミン、シルクジャスミンなどは、ジャスミンという名前が付いていますが別種類の違う植物ですので注意が必要です。甘い香りのある白い星の形の花が咲くところがジャスミンに似ているため、同じ名前がついたとされています。
スタージャスミン(トウテイカカズラ)
ジャスミンという名前がついていますが、キョウチクトウ科テイカカズラ属の植物でジャスミンと同じ仲間ではありません。5~6月頃にジャスミンと似た白い星型の小さな花をびっしりとつけるつる植物です。
ジャスミンのような甘い香りがありますが、毒性があるので口にしないようにしましょう。
シルクジャスミン(ゲッキツ)
シルクジャスミンは、夏にジャスミンによく似た白い花を咲かせます。でもその香りはジャスミン特有の甘い華やか香りではなく、ミカン科のため爽やかな柑橘系の香りがします。
そして秋には赤い実をつけます。シルクジャスミンには毒性はありません。
カロライナジャスミンやマダガスカルジャスミン、スタージャスミンは毒性があるので口にしないようにしましょう。
ジャスミンの種類にはそれぞれに特徴や魅力がありますので、ぜひ詳しく知識を深めて、お気に入りのジャスミンを見つけてください。
ジャスミンの花言葉:愛らしさ、優美
ジャスミンの花言葉は、「優美」「愛想のよい」「愛情」「官能的」「好色」「幸福」「私はあなたについていく」「あなたと一緒にいたい」などがありますが、中でも「愛らしさ」と「優美」が有名です。これらの花言葉は、ジャスミンの見た目と華やかな香りが由来となっています。
「優美」は、古来より王族や貴族に愛され、高貴な雰囲気を醸し出すジャスミンの姿が、上品で優雅なイメージを人に与えるところに由来されます。ジャスミンの優雅な香りは華やかで人気が高く、それが花言葉にも反映されています。
ジャスミンの小さな星のような花が集まって清楚に咲く姿は見ているだけで愛らしく、甘く華やかな香りが人々を惹きつけ心を和ませる効果があるとされています。このため、ジャスミンは恋愛や友情の象徴とされており、そこから「愛らしさ」という花言葉が生まれたと言われています。
また、「幸福」や「私はあなたについていく」「あなたと一緒にいたい」といった花言葉は、愛する人へのプレゼントに添えてみたくなりますね。大切なパートナーやお世話になった方への贈り物としてもピッタリのお花です。
それぞれの花言葉を知ることで、ジャスミンを贈る際のシーンや相手に合わせた選び方ができるようになります。どんな節目や祝い事にも、ジャスミンは素敵な贈り物として喜ばれるでしょう。
色ごとのジャスミンの花言葉:ピンク、ホワイト、黄色
ジャスミンの花色は、主にピンク、ホワイト、イエローになります。花びらの色それぞれに花言葉が存在し、贈る相手やシーンに合わせて選ぶことができます。ジャスミンに怖い花言葉はありませんので、プレゼントとして選んでも問題はありません。
ピンクのジャスミン:官能的な愛、私はあなたのもの
「恋の予感」を意味します。この色は、新しい恋の始まりを感じさせる魅力的なもので、特に恋愛に関する贈り物として最適です。
ホワイトのジャスミン:心やさしい、温和、おとなしく素直、愛らしさ
「純粋な愛」を象徴します。その清楚な姿から、誠実で透明感のある愛情を表しています。結婚式や白無垢の花嫁を彩るブーケにもぴったりです。
イエローのジャスミン:しとやかで美しい、気品、愛嬌、優美、優雅
共通する花言葉に合わせて、ビタミンカラーの定番である黄色になぞらえた花言葉もついています。思いがけない幸福を感じさせるイエローのジャスミンは人生での喜びや幸福を祝うイベントに贈ることで、さらに華やかな雰囲気を演出できるでしょう。
ジャスミンの香り:官能的な香りの秘密を解き明かす
ジャスミンは花の中でも特に人気がある香りで、香水やお茶、アロマテラピーなどの商品にも多く利用されています。官能的で魅力的な香りの秘密は、その成分にあるとされているのです。
ジャスミンの香りには、優雅さや癒しの効果があり、男性から女性まで幅広く愛されています。その香りの成分は、インドールやフィトンチッド、ジャスモン、ネロリドールなど、植物由来の天然成分が主で、それぞれが相互作用し合って、ジャスミン独特の官能的な香りを作り出しているのです。
また、ジャスミンの香りはリラックス効果があり、心身の緊張を和らげることが知られています。この効果のおかげで、アロマテラピーでもしばしば活用されることがあります。
このように、ジャスミンの香りには、多くの魅力が詰まっていることが分かります。香りだけでなく、その見た目や花言葉も魅力的で、母の日や誕生日など、あらゆるシーンで贈り物として喜ばれます。
ジャスミンの原産地と歴史:インドから世界へ広がる伝統
ジャスミンは、インドが原産地で、約3000年前から栽培され、愛されています。インドでは、神聖なシンボルとして扱われており、その後、ペルシャや中国、日本を経て、世界中に広がりました。また、インドではジャスミンの花を神々への奉納や、宗教行事に使われることもあります。
ジャスミンの名前は、ペルシャ語で「香りがよいもの」という意味を持ち、インドやペルシャの文化が交流した時代に、その名が定着したとされています。その後、アラブ文化の影響を受け、中東へ広まりました。
また、ジャスミンは茉莉花とも呼ばれ、中国でも古くから栽培されています。お茶や香り袋、さらには美容や健康にも役立てられてきました。こうして、ジャスミンはインドをはじめ、アジアやヨーロッパ、そして世界中に愛された歴史があります。その香りや美しさは、多くの人々を魅了し続けているのです。
ジャスミンをプレゼントしたくなるおすすめのシーン
ジャスミンを贈り物にする際には、相手やシーンに合ったアレンジメントがおすすめです。例えば、結婚式や母の日、誕生日祝いなど、特別なシーンでの贈り物には、ジャスミンの花を使ったブーケやアレンジメントが喜ばれます。ジャスミンの魅力は香りだけでなく、お茶や料理にも利用できることにあります。ですから、ジャスミンティーやジャスミンの香りのギフトセットを選ぶのも良いでしょう。
新築祝いや引っ越しのお祝いに
ジャスミンは観葉植物としても人気がありますので、新築祝いや引っ越し祝いなど、お家のインテリアに彩りを添える贈り物としてもぴったりです。観葉植物としても楽しめるジャスミンは、毎日の生活に彩りを添えます。贈られたジャスミンが枯れずに育つことを願いながら、日々の手入れをすることで、贈り主との絆が深まることでしょう。
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リラックスタイムを楽しんでもらいたい
ジャスミンの香りがする紅茶は、日常のちょっとしたリラックスタイムを楽しむギフトにも最適です。ジャスミンの豊かな香りを楽しみながら、大切な人に癒しの時間をプレゼントしましょう。
さらに、ジャスミンの香りを楽しめるアイテムは、ストレス解消やリラクゼーションのためのギフトとして喜ばれます。香りの効果を活かすために、アロマディフューザーやルームスプレー、キャンドルなど、おすすめのアイテムを選んでプレゼントすることができます。
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このように、シーンや相手に合わせてアレンジメントを工夫することで、ジャスミンの魅力を最大限に活かした贈り物ができます。
誕生花としてのジャスミン
「誕生花」とは、365日それぞれの生まれた日にちなんで特定の花が選ばれており、1月~12月までの各月の誕生花も決められていますが、国や地域で誕生花の由来や花の種類が異なることもあります。
ジャスミンが誕生花とされているのは、4月3日、6月8日、11月27日です。
誕生日や記念日に贈るジャスミン
誕生日や記念日には、ジャスミンを贈ると喜ばれます。ジャスミンは、華やかでおめでたい席にふさわしい雰囲気を持っています。香り立つ白い花は、遠くからでも愛を感じさせ、祝いの席を盛り上げてくれるでしょう。華やかなブーケやアレンジメントでお祝いの気持ちを表現し、特別な日に相応しいプレゼントになることでしょう。
ジャスミンの可憐な花姿や香りは、その人の記憶に残ります。ジャスミンを贈ることで、大切な人との想い出が深まるでしょう。
母の日や敬老の日にジャスミン:優雅さを象徴するギフト
母の日や敬老の日には、ジャスミンを贈って優雅な気持ちを伝えましょう。ジャスミンの花言葉には、「愛想」や「優雅な女性」といった言葉があり、母や祖母に贈るのにぴったりのメッセージです。
特にタイではシリキット王妃の誕生日である8月12日が母の日と定められ、この日にジャスミンの花輪を母親に贈る風習があります。母の日以外にも、ほかの花と合わせた花飾りが寺院や祠に献花されているのをよく見かけます。
いつまでも手元に残るジャスミンのプレゼント
ジャスミンの花束やアレンジメントを贈るのもいいですが、母の日や誕生日、退職のお祝いなどの場合は、いつまでももらった人の手元に残る形でジャスミンのアイテムをプレゼントするのも素敵です。一番喜ばれるのはなんといってもブローチです。大粒のシトリンクリスタルでできたジャスミンの花はいつまでも眺めていたくなる美しさ。ブローチならサイズ感も手頃で、箱に入ったままディスプレイしても映えるので、ジャスミンのプレゼントとしてはとても人気が高いアイテムです。
時間がたっても、眺めてはプレゼントしてくれた人のことを思い出せる手元に残るジャスミンのプレゼントは喜んでもらえることまちがいなしのアイテムです。
まとめ:ジャスミン(茉莉花)の知識を活用して魅力を存分に楽しもう
ここまでの情報を活用し、ジャスミンの魅力を存分に楽しみましょう。様々なシーンでジャスミンは喜ばれるプレゼントとなります。誕生日や記念日、母の日や敬老の日など、ジャスミンを贈ることで、大切な人との絆が深まるでしょう。
次はあなたの番です。ジャスミンに関する知識を活かし、最適な贈り物を選んでみませんか? 相手が喜ぶジャスミンを選び、素敵な思い出を作りましょう。