馬は古来より、「神様の乗り物」として神聖な動物と考えられてきました。田畑を耕し、重い荷物を運び、時には戦場で共に駆けて命を守ってくれた馬は、人々の暮らしを常に支えてくれるパートナーとして幸福をもたらしてくれる存在とされてきました。
馬は元来左から乗るものなので、右から乗ろうとすると落ちてしまったり、馬が転んでしまったりするのだそうです。そのことから、左側から乗ると倒れない=「長い人生をつまづくことなく過ごすことができる」とされています。ここから転じて「左馬は倒れない」として、「幸福」「勝利」「成功」などを得るという意味が込められています。
また、「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」と読めることから、昔から祝い事の席で踊られる「舞い」にちなんで、福を招くとされています。また、江戸時代から語呂合わせで「物事がうまくいく」=「馬九行九うまくいく)」とされ、九頭の馬は九つの運、商売運・出世運・金運・勝負運・愛情運・健康運・家庭運・厄除けを表し、「全てのことがうまくいく」という意味で使われてきました。
風水で馬は陽の気の動物とされ、生命力があり、行動力があることから開運に効果があるといわれています。人に認められる意味もあるため、人気運や名声を得たい人や注目を集める仕事をしている方に力を与えてくれると言われています。そのため、政治家や芸能界の方は、馬のブローチを身に着けたり、置物として飾られたりされてする方が多いようです。
金運アップ:「馬」の字の下の部分がお財布の「巾着袋」に似ているため、巾着袋は口がよく絞まり、お金が出ていかないことから馬は「富の象徴」とされています。
商売繁盛:通常は人が馬を引いて歩くものですが、左馬は逆となることから、馬が人を引いて歩いてくる、つまり人を招いてくるとされ、「商売繁盛」に御利益があるとされています。
出世運アップ:仔馬は生まれてすぐに立つことができるため、独り立ちができるというイメージから出世や成功の象徴とされています。
このように「馬」にはたくさんの御利益があるとされたことから、万(よろず)の福を引き連れてやってくる『百福万来の神馬』と言われ古来より縁起が良いと言われています。今となっては幸運をもたらすとして愛されてきた馬たちの傍にいることは難しいかもしれませんが、馬にまつわるものを身に着けることで幸運を引き寄せることができるかもしれませんね。ぜひ、縁起が良いとされる馬のブローチをいつものファッションに取り入れて、運気をあげてみてくださいね。